Kouzushima 神秘の島
『神津島』

神津島について

東京から約180キロ、伊豆諸島のほぼ中心に位置する東京都の離島・神津島。伊豆七島の一つで、『富士箱根伊豆国立公園』に指定され、面積は約19平方キロメートルの小さな島です。透明度の高い海に囲まれたこの島は、古くから多くの民話が残され、本土との交易の記録は、旧石器時代までさかのぼります。
また、伊豆諸島に伝わる『水配りの神話』の舞台となったのが、この神津島。「神代の頃、伊豆諸島を造った神々が神津島に集まり、命の源である水の分配について話し合われた」と伝わります。神話に由来する古い歴史と、豊かな自然あふれる美しい島には、一年を通して多くの観光客が訪れています。

神津島へ行く
ベストシーズン

神津島は、本島に比べて夏は涼しく冬は暖かいのが特徴ですが、冬は季節風の西風が強く吹く日も多くあります。
トレッキングなどの散策が目当ての場合は、平均気温が約18～21度前後の５～６月がよいでしょう。海水浴なら断然７～８月がおすすめ！軽装でリゾートを満喫できます。しかし最高気温が30度を超えることは少なく、本島のような灼熱の暑さになることはほとんどありません。

神津島のおすすめスポット Best3

赤崎遊歩道

島で一番人気なのが、北端の入り江に位置する全長500メートルの「赤崎遊歩道」。巨岩が天然の防波堤になり外海へ流れてしまうことはなく、夏は地元の子どもたちや、観光客でにぎわいます。浮き輪でプカプカと波に身をまかせたり、シュノーケルで魚群を見つけたり、熱帯魚と泳いだり……。ここへ来たなら、ぜひ２つの飛び込み台からエメラルドの海へダイブを！ポイントは足から飛び込むことです。アスレチックのような個性的な見た目は、とびっきりの「映え」が期待できます♪

天上山

伊豆諸島に伝わる『水配りの神話』の舞台となったのが、神津島のシンボル「天上山」。標高約572メートルの台形の山「天上山」は、水配り会議が行われた場所といわれています。神津島の美景が堪能できるトレッキングスポットとして人気があり、中腹にはベンチが点在しているので、休みながら頂上に行けます。青い海や植物の景観をはじめ、荒涼とした砂漠のような場所もあり、季節や天候で表情を変えるさまも魅力。２つの登山口があり、黒島登山口から白島登山口へ降りるコースがメジャーです。山頂部までは約１時間で到着します。
天上山にはいくつかの池が存在し、中でも見逃せないのが「不動池」。とはいえ必ず見られるのではなく、チャンスは雨上がり。特に梅雨や秋雨後は、池がハート型に見えることから、恋愛成就のパワースポットとしても人気です。また、島の漁師の信仰対象だった歴史があり、池の中央に浮かぶ小島には、龍神をまつっている社があります。

前浜海水浴場

神津島のなかで、もっとも有名なビーチが「前浜海岸」。白い砂浜が約800メートル以上続き、コバルトブルーの海とのコントラストがすばらしい景勝地です。島の中心部に位置し、村から気軽に行けるため、島民をはじめ観光客も多く訪れます。ハイシーズンには、カラフルなビーチパラソルがずらり！
海水浴のほか、南側の岩場ではシュノーケリングも楽しめ、鮮やかな魚影が見られます。ビーチは西向きなので、美しいサンセットを堪能するのもおすすめです。公衆トイレと温水シャワーが設置され、８月はライフセーバーが常駐します。ビーチの北側には、水配り伝説のモニュメントがあります。

ガイド歴15年! プロが案内するコース

天上山トレッキングコース

５時間程度

花の百名山・新山の百名山と称される「天上山」。2,000～3,000メートル級のアルプスを思わせる荘厳な山塊と、荒涼とした砂漠が特徴です。〝黒潮の展望台〟といわれる天空の丘からは、洋上360度の大パノラマが展開され、伊豆諸島北部の式根島、新島、利島、大島、南部の三宅島、御蔵島が見渡せます。冬季には伊豆半島、雪を頂いた富士山、冠雪した南アルプスの峰々が遠望できます。

コース
白鳥登山口→不入ヶ沢→天空の丘→不動池→新東京百景→裏砂漠展望台→裏砂漠→表砂漠→三角点→白鳥登山口（６合目）。登山口までは車で送迎があります。
料金
大人（中学生以上）１人 14,000 円 ⁄ ２～３人 7,000 円 ※税込み価格です。

史跡めぐりコース

２時間30分

神津島の歴史（黒曜石の話など）、伊豆諸島創生神話、水配り神話、おたあジュリアの話、神津島に２社ある名神大社（阿波命神社・物忌奈命神社）の話、文化をご案内します。

コース
まっちゃーれセンター→前浜→はるか展望台→流人墓地→濤響寺→郷土資料館→物忌奈命神社
料金
大人（中学生以上）１人 6,000 円 ⁄ ２～３人 4,000 円 ※税込み価格です。